急に時間をつぶさなければならない必要に迫られて入ったカフェで
たぶん20歳くらいの2人組が何やら作りものをしていた
これいいね!そうだね!
彼女達には夢と希望しかなくて、そのことが羨ましくもあり、あの頃に手に入れられなかったものを思い出して少し嫉妬した
一昨日、母と会ったときに話したなかで
「彼女は遅すぎるわよ」と母が言い、
(いまの時代遅くはないのに)と思ったけど
母には言えなかった
母の言う事はある意味正しいからだ
彼女は強く逞しく厳しく生きてきた人だから
生ぬるい世界に生きる私になど到底計り知れないほどの苦労をしてきた人だから
そんな母もすっかり小さくなって
あの頃より少しだけ気弱にもなった
年老いたということなんだな
彼女より長く生きるであろう私は
親孝行をなるべくしなくちゃと思った
母と二人きりで話したのは久しぶりで
色々話してよかったなと、そう思った
カフェの知らない人達に
こんなふうに思うのはついさっき
不要な買い物をしてしまったからだろうと思う