米倉利紀のアルバム「analog」に収録されている曲のこと。
私の勤務先にはおもしろい経歴を持った人がけっこういる。
最近、席が隣になったのをきっかけに話すようになった人は元バンドマン。
ある日の朝、
私は「そっと、ずっと」を聴いていて
歌詞の中に出てくる
『露知らず』という言葉が妙に引っかかった。
なぜかというと、私は近頃、年を取ったなぁと感じる事が急激に増えている。
会社で仲良くしている中には、私より一回りほど若い人がいて、いろいろなことを話すなかでジェネレーションギャップを感じる出来事が続いていたのもあったかもしれない。
そしてふと、私が仲良くしている子たちは
もしかしたら「露知らず」という言葉さえ知らないのかもしれない。
そうだとすると、この歌詞は若い人たちに受け入れられないのではないか?とかそんな余計なお世話的なことを、まだ少し寝ぼけた頭でぼんやり考えていた。
元バンドマンにその事を話すと、彼は言った。
「そういう昔ながらの言い回しの言葉が入ってる歌、すごくいいと思いますけどね」
なんだろうか。
元バンドマンだけあり、音楽をよく知っているその人の些細な一言に私はえらく感動した。
露知らず
美しい言葉だなぁ。